創作物などで猫は自由きまま、束縛なし、愛すべきものの象徴とされるのが一般的か大多数と思いますが実際は(日本においては)そうでもありません。
なぜ半年に一回3〜5匹も出産するのかというとそれだけ猫には死がありふれてるからです。

P1010188

たとえばこれが原種に近い砂漠に近い地域、湿度が低くてネズミが人の生活を脅かしやすい国などであればまたこれは違う意味を持つと思いますが、今の日本ではそういうイメージと実際は差異があるように思います。日本だと、他の大型猫科動物に馴染みがないというのも大きいかもしれませんね。

P1010415

ここ数年で気候条件が大きく変わり、野良猫が生きるのもさらにしんどくなりました。
天候だけじゃなくて、寄生虫もかなり強いのが生き残ってきてるんですね。
一昨年くらいから「今年のノミはヤバい」みたいな話は動物病院でもよく耳にしました。
あと、最近では野山の近いところではマダニ感染症の発生もたまに聞きます。

P1010427

野良犬がいなくなったのは、感染すればまず人も助からない狂犬病の影響です。
気候変動の影響で、もし外の猫が人と共通の感染症を媒介するようになってしまったらますます外の猫のあり方が変わってきてしまいますし、その可能性もゼロではありません。
新型コロナでも大型猫科動物から感染したみたいなニュースがありましたが、そういう出来事でパニックになるのが一番危険なように思います。

DSC00772

日本ではニホンオオカミが絶滅し、野良犬がそういう扱いになってるのに対して猫がそういうポジションなのは幸運なことです。

ニホンオオカミの絶滅は人による駆除やジステンパーなど感染症の流入などの説が一般的ですが、こないだある別分野の研究をしてる方が「明治以降に土葬の習慣がなくなり人間の死体を食べてたニホンオオカミの食料が激減した」「日本でも肉食の習慣ができて、それまで捨てられてニホンオオカミの餌になっていた牛馬が捨てられなくなった」という説をポストされていて、なるほどなあと思いました。

ニホンオオカミのこれは説の一つではありますが、人の在り方に依存している猫ならばより大きく影響されてしまいます。

そういう幸運の中で縁ある猫を外から家に入れる手伝いをするのが私の役目なのかなと思ってます。



 ランキングに参加しています。1日1クリック、なにとぞ おねがいしますm(_ _)m
banner

 にほんブログ村 猫ブログへ