猫は産まれた場所でその生涯が決定するといっても過言ではありません。
当アカウントに登場する猫たちはあの住宅地に産まれた時点で非常に幸運だったと言えますが、そこからは更にその猫の資質と巡り合わせです。

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若かりし頃の釿汰。
釿汰は非常に人に恵まれ、そしてその対人コミュ力を遺憾なく発揮して街の顔猫・ボス猫になりました。

ただ、巡り合わせの妙として、釿汰のエリアはメス猫が非常に少なかったという不運(?)の中にありました。

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釿汰の同世代とそれより下というと、翡文と同じ配色の白三毛娘とその姉妹、ただしすぐにTNRされました。あとは白サバ姉さんもいましたがやはりTNR済。
釿汰のホームは把握してる限りメス猫自体が少ない珍しいエリアでした。

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いるのは流れキジトラとか老猫一家とかやべーオス猫ばかり。
縄張りを守るのが精一杯で、メスを探す旅に出るのも難しかったかもしれません。

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釿汰とエリアと一本道を越えた所にはチャー坊のエリアであり、そこには未避妊のメスが多くて、その一年後にTNRで駆り出されて多くの猫の物語が産まれたのはご承知の通り。
釿汰も、もし人にくっつくタイプの猫でなければ、チャー坊のエリアまで遠征してバトルしてたかもしれません。ただ、そうはなりませんでした。

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一方、未去勢のまま1歳数ヶ月を過ぎても生まれ育った公園から出ずにメス猫にも興味ない頭が子猫3兄弟もいました。これはこれで彼ららしいと言えます。

ここに若い未避妊のメスがもっと分布してたら他エリアからオスがやってきてさらなる猫戦国時代があったかもしれませんし、そこで釿汰も深傷を負っていたかもしれません。

野良猫の社会も複雑、そして色々な要素が絡み合ってすべてが偶然に見える縁の中に生きてますね。
人間と同じです。



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